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トラブルQ&A

事例1、電化製品が壊れた

長期間、屋外コンテナボックスに、電化製品を収納しておいて故障してしまったという例です。

冷蔵庫やエアコン、洗濯機などは収納前に水分を取り除いておかないと、故障しやすくなります。
また、テレビやビデオなどの機器でも、内部のゴムが変質してしまう可能性があります。

短期間の保管用途なら、屋外コンテナボックスでも大丈夫な場合もあります。
しかし、壊れて困る電化製品は、なるべく屋内の物件を選びましょう。
契約前には、保険内容も確認しておくと安心です。

事例2、服にカビが生えた

屋外の方が衣類にカビが生える可能性は高いのですが、屋内の物件でも起こります。
しかも、衣類のカビは補償の対象外(免責事項)となっていることも珍しくありません。

カビなど衣服の傷みの原因は、クリーニング不足が大半です。

衣類に雑菌が残っていると、タンスにしまっていても黄ばみが発生してしまいます。
自宅での収納と同様に、トランクルームでも予め清潔にしておくことが重要です。

大事な衣服を失わないためにも、きちんとクリーニングや洗濯をしてから収納するようにしましょう。
もちろん、損傷が心配な大切なものは定期的に確認しましょう。

トランクルーム内を書斎代わりに使おうと思ったが、居住の用途では使えないと言われた

意外に多い事例です。
倉庫業者のトランクルームはもちろん、非倉庫業者のレンタル収納スペースでも、物件の用途には制限がかけられています。

「物品の搬出・搬入以外の作業はしてはならない」や「居住の用途の利用を禁ず」などが契約書に書かれています。
趣味のコレクションを眺めたり、書斎として使ったりすることは、それらに違反する可能性があります。

しかし、最近ではそうしたニーズに応える形で、ライゼボックスのホビーシリーズなど、趣味のための利用を想定したレンタル収納スペースも現れています。

倉庫業者のトランクルームは契約上不可能ですが、レンタル収納スペースなら可能な場合もあります。
まずは契約前に「こういう使い方は可能ですか?」と一言確認してみましょう。

車が横付けできないため、運搬がいつも大変

お家のことをしているのは、ほとんどが女性の皆さんです。
トランクルームへの収納も、昼間に女性の方が行うことも多いようです。

しかし、物件によっては駐車スペースと収納スペースが離れていて、運搬が大変な場合があります。
女性の力では、沢山の荷物を運び入れるのは一苦労です。

車で目の前まで行ける物件や台車の常備してある物件を選べば、少し楽に収納できます。
契約前には気づきにくい盲点なので、しっかり確認しておきましょう。

業者の少しの気遣いが、嬉しくなると思いますよ。

事例5、荷物の取り出しの度に手数料がかかり、不便

倉庫業者のトランクルームや管理人常駐のレンタル収納スペースの場合にあるケースです。
人件費がかかるため、一回の開け閉めや荷物の運搬に対して、何千円という手数料がかかる物件があります。

頻繁に取り出しをしない人は、それほど気にする必要がありません。
しかし、3ヶ月に一回程度の利用を考えるなら、コストが跳ね上がります。

また、収納している物品をちょっと確認したい場合や少しだけ追加で入れたいときなどに、非常にストレスになります。

自分の利用スタイルをよく考えてみて、気になるようなら別の物件を探すことも検討してみましょう。

事例6、3ヶ月以上保管料を滞納したら、荷物を処分されてしまった

トランクルームは簡単に契約ができるため、荷物の処分目的で利用されるケースがあります。
そうした荷物の保管は、トランクルーム事業者にとって負担の大きいものでした。

非倉庫業者のレンタル収納スペースは、「場所」を貸すサービスです。
倉庫業者のトランクルームでも、預かった物品を保管する「場所」が必要です。

催促を行っても引取りのない荷物は、その「場所」を占有してしまい、事業者にとっては死活問題です。

また、引き取りの催促を行ってから、
 ・催告を行った貨物の約85%は最終的には引取りがなされない
 ・引取りがなされた貨物の約95%が催告後3ヶ月以内に解決に至る
という現状があります。

そこで平成19年10月1日、国土交通省の定める「標準トランクルームサービス約款」の改定が行われました。

その改定で、寄託物の引取りの催告から寄託物の処分が可能になるまでの期間が従来の「1年」から「3ヶ月」に変更されました。

つまり、引取りの催促が行われてから3ヶ月以上経過した荷物は、処分しても構わないということです。
「標準トランクルームサービス約款」は、倉庫業者のトランクルームに適用されるものです。しかし、非倉庫業者のレンタル収納スペースでも、処分についての規定が業者ごとに設けられています。

極端な事例のように思えるかもしれませんが、こういう事態が起こりうることも頭に入れておきましょう。
(事例6は実際に起こりうるトラブルを想定して記事を作成しました。)